コミュニケーション力が必要!

介護の仕事では、コミュニケーション力が必要不可欠です。高齢者の人に声をかけたり、体に触れることにどれだけの意図を持たせられるか、そしてその反応から何を感じ取り、どのように発展させればよいかが常に求められています。

それは何故かというと、高齢者の生活をより良いものにしていくという大きな目標のためです。その大きな目標に向かい、日々繰り返されているサイクルの中で、コミュニケーション力は大きな役割を担っています。

仕事でおこなうコミュニケーションとは、あくまでも目標を遂行していくための技術であり手段の一つと考えることもできます。たとえば、朝の風景では『おはようございます』や『よく眠れましたか?』などの言葉に加えて自分のことも話してみることで、相手が自分に興味を持ってくれたり、興味はないけどとりあえず聞いてくれたりすることもあります。

また、こちらが話を聞く前に、自分の話をはじめたりと反応はさまざまだが、対等な関係であることを示すことができます。高齢者が気になる存在になったり、表情や反応を引き出したり、自分のことを覚えてもらったりすることは、とても大切なことです。個人情報は教えたくないというスタッフも増えているのは事実ですが、自分とのかかわりがその人のエピソードとして積み重っていくことで、ケアされる人の生活も変わっていきます。

そうやって、お互いの存在を認め合える関係性が生まれます。その関係は失ったものを取り戻すのでなく、新しい可能性を生み出すものです。この人はこんなことができるんだという発見は、大切な気づきであると同時に自分の実戦が実を結んだ瞬間かも知れませんね。